サイクル理論

サイクル理論でFXトレード~強気相場・弱気相場の特徴、パターン解説~

本記事では私のトレードの土台となっている手法『サイクル理論』をご紹介します。

動画による解説

 

baku
動画で『見る』『聞く』ことでより理解を深めることができます。

サイクル理論とは

サイクル理論はアメリカ人アナリスト「レイモンド A メリマン」氏が提唱している相場分析方法です。

相場は一定のサイクル(周期)ボトム(安値)をつける現象サイクル理論 定義

baku
サイクル理論のパターンに当てはめると、相場の現在地が分かるようになりトレード戦略を立てやすくなります。

サイクルの構成

サイクル大きなサイクルに包括されていると同時に、さらに小さなサイクルで構成されています。(下図)
サイクル 構成
(一般的なサイクルの種類や周期)
サイクルの大きさ サイクル種類 サイクル周期(目安)
長期サイクル 30週以上
プライマリーサイクル 18~30週
メジャーサイクル 6~18週
トレーディングサイクル 2~6週
アルファサイクル 1~2週
ベータサイクル 2~6日程度

 


サイクル強気相場の特徴

ボトム(安値)から次のボトム(安値)までのサイクルは、中間点より右側トップ(高値)をつけるライト・トランスレーションの傾向があります。

サイクル 強気相場 ライトトランスレーション

さらに強気相場の形状は次の3パターンに分類され、各パターンごとに特徴があります。

強気相場 パターン


パターン1(3位相構成)

強気相場 パターン1 特徴

強気相場 パターン1 特徴

大サイクルの中に小サイクルが3つ存在する(3位相構成)
最安値はサイクル開始時につける
小サイクルである1・2位相トップライト・トランスレーションの傾向
小サイクルである3位相トップレフト・トランスレーションの傾向
大サイクルトップライト・トランスレーションの傾向(小サイクル2位相か3位相中にトップをつける)
小サイクルトップボトム切り上がっていく傾向
baku
3位相構成は「1・2・3」のタイミングが掴みやすいです。

パターン2(2位相構成)

強気相場 パターン2 特徴
強気相場 パターン2 特徴
大サイクルの中に小サイクルが2つ存在する(2位相構成)
最安値はサイクル開始時につける
小サイクルである1位相トップライト・トランスレーションの傾向
大サイクルトップライト・トランスレーションの傾向(小サイクル2位相中にトップをつける)
小サイクルトップボトム切り上がっていく傾向
baku
3位相構成より同じ波形期間が長く、展開が遅めです。

パターン3(コンビネーション)

強気相場 パターン3 特徴
強気相場 パターン3 特徴
3位相構成(パターン1)と2位相構成(パターン2)の混合型
最安値はサイクル開始時につける
小サイクルである(3位相構成の)1位相トップライト・トランスレーションの傾向
小サイクルである(3位相構成の)最終位相トップレフト・トランスレーションの傾向
大サイクルトップライト・トランスレーションの傾向
中間地点で深いボトムをつける傾向(2位相構成の1位相ボトム)
baku
パターン3(コンビネーション)はレンジ相場になることも。
その場合、特徴の見分けが難しくなります。

サイクル弱気相場の特徴

ボトム(安値)から次のボトム(安値)までのサイクルは、中間点より左側トップ(高値)をつけるレフト・トランスレーションの傾向があります。サイクル 弱気相場 レフトトランスレーション

さらに弱気相場の形状は次の3パターンに分類され、各パターンごとに特徴があります。

弱気相場 パターン


パターン1(3位相構成)

弱気相場 パターン1 特徴
弱気相場 パターン1 特徴
大サイクルの中に小サイクルが3つ存在する(3位相構成)
大サイクルトップレフト・トランスレーションの傾向(小サイクル1位相中にトップをつけやすい)
小サイクルである1位相トップライト・トランスレーションの傾向
小サイクルである2・3位相トップレフト・トランスレーションの傾向
小サイクルトップボトム切り下がっていく傾向
最安値はサイクル終了時につける
baku
下降はスピードが速いですが「1・2・3」のタイミングを掴めば短期間で大きな利幅を狙えます。

パターン2(2位相構成)

弱気相場 パターン2 特徴
弱気相場 パターン2 特徴
大サイクルの中に小サイクルが2つ存在する(2位相構成)
大サイクルトップレフト・トランスレーションの傾向(小サイクル1位相中にトップをつける)
小サイクルである2位相のトップレフト・トランスレーションの傾向
小サイクルトップボトム切り下がっていく傾向
最安値はサイクル終了時につける
baku
3位相構成に比べ同じ波形期間が長く展開が遅めですが、その分波に乗るチャンスも長いです。

パターン3(コンビネーション)

弱気相場 パターン3 特徴
弱気相場 パターン3 特徴
3位相構成(パターン1)と2位相構成(パターン2)の混合型
大サイクルトップレフト・トランスレーションの傾向
小サイクルである(3位相構成の)1位相トップライト・トランスレーションの傾向
小サイクルである(3位相構成の)最終位相トップレフト・トランスレーションの傾向
中間地点で深いボトムをつける傾向(2位相構成の1位相ボトム)
最安値はサイクル終了時につける
baku
パターン3(コンビネーション)はレンジ相場になることも。
その場合は、強気相場同様に特徴を見分けるのは困難です!

サイクルその他の特徴


オーブ(許容範囲)

サイクルは、決まった期間で終了せず、許容する期間が存在します。
それはサイクルの6分の1程度とされており、サイクル期間が前後に短く、または長くなったりします。
その許容幅をオーブと呼び、オーブは正常の期間内とされ、サイクルの80%以上は正常サイクルと言われています。

支配性と歪み

大サイクルより小さいサイクルを支配します。
大サイクル > サイクル > 小サイクル

そのため大サイクル期間が終了する時は、サイクル期間と小サイクル期間を飲み込み、それらのサイクルが終了するであろう時期を歪めてしまいます

baku
この現象によってサイクル期間がオーブ以上に短縮されたり、延長されたりする場合があります。

 

サイクル理論の相場考察

管理人がサイクル理論の視点から相場を考察している記事あります良かったらご覧下さい。

baku
考察記事は『長いスパンのサイクル』がメインですが、同時に短いスパンのサイクルも考えてトレードしています。

サイクル転換手法

サイクル理論に基づいたトレードをするには、トップとボトムの転換を狙った『逆張り戦略』がセオリーとなります。
逆張りトレードについて掲載した記事がありますので良かったらご覧下さい。
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サイクル転換トレード チャートパターン編
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。あああああ。

サイクル教材のご紹介

サイクル理論でトレードしてきたノウハウを詰め込んだ管理人が発行する教材があります。。よりサイクルを学びたい方は是非ご利用下さい。

baku
サイクルを学んで理解していくと『モノサシ』でチャートの横軸(時間帯)を捉えられトレードしやすくなります‼

サイクル教材✅

これからどのようなチャートが描かれるのか分かったら楽しいと思いませんか? サイクルを学んでいくと、これから先のチャートをイメージしやすくなります。 ここではサイクル理論をベースに、より深く学びたい方へ教材をご紹介しています。 […]

学習は大切

サイクル理論
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サイクルトレーダーbaku

FXを始めた当初は、希望に満ち溢れていましたが、いざフタを開けてみると、全く勝てず、数年負け続け、一戸建てが買えるほどの金額を失ってしまいました。 欲望の赴くままではどうしても勝てないことを知り、自分の弱さの克服、客観的なものの見方を学び、立て直しすることが出来ました。 当ブログでは、自分が今まで歩んだ道を記し、自分なりの視点から相場情報発信しています。訪れた方の少しでもお役に立てれば幸いです。

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