サイクル理論でトレードする場合、「相場の転換を狙う」逆張り戦略が基本となります。
この逆張り戦略でインジケーターをどのように利用していくかが今回のテーマです。
『どれが優れているか』という判断は、使う人によって異なりますが、ここでは代表的なものを紹介していきます。
動画による解説
動画では、より具体的に説明している部分もあるので、併せて学習することでより理解を深めることができます。
トレンド系インジケーター
トレンド系インジケーターは、相場がどの方向に向いているかを示すもので主に移動平均線を使用します。
移動平均線は過去の一定期間の終値の平均値を線で結んだもので、多くのトレーダーが使用する人気のインジケーターです。
サイクルトレードでは主に移動平均線の反発をエントリートリガーとしています。
△▽⇒エントリーポイント
青線⇒移動平均線
赤ライン⇒損切りポイント
グランビルの法則
移動平均線の傾きとローソク足の位置関係から売買サインを読み取る手法です。
グランビルの法則のエントリーは①~⑧までありますが、サイクルトレードと組み合わせる場合は③と⑦を推奨しています。
サイクル視点ではボトムから一番近いエントリーで、移動平均線を基準に損切りラインを視覚的に明確化できるため買いエントリーではこのパターンをお勧めします。
サイクル視点ではトップから一番近いエントリーで、移動平均線を基準に損切りラインを視覚的に明確化できるため売りエントリーではこのパターンをお勧めします。
ゴールデンクロス・デットクロス
短期移動平均線が中長期移動平均線を交差する現象から売買サインを読み取る手法です。
ゴールデンクロスは短期線が中長期線を下から上へ突き抜ける現象を指しますが、併せて中長期の移動平均線の向きが「横ばい」または「上向き」の状態で買いサインとなります。
デッドクロスは短期線が中長期線を上から下へ突き抜ける現象を指しますが、併せて中長期の移動平均線の向きが「横ばい」または「下向き」の状態で売りサインとなります。
交差する角度は、緩やかより鋭いほど強いサインです。
△▽⇒エントリーポイント
ボリンジャーバンド
中央に移動平均線とその上下に統計学で算出された標準偏差(σ=読みシグマ)で構成されています。「価格の大半がこのバンドの中に収まる」性質を利用してバンドからはみ出した後に戻る力を利用してトレードします。
±2σの範囲内に収まる確率⇒約95.4%
±3σの範囲内に収まる確率⇒約99.7%
さらにサイクルボトム・トップを認識できるとより積極的にトレードできます。
オシレーター系インジケーター
オシレーター系インジケーターは通常画面下に表示され『売られすぎ、買われすぎ』を表します。
サイクルボトム・トップ時のインジケーターは『売られすぎ、買われすぎ』の状態であることが多いため、オシレーターのサインは、トレンド転換した信頼度は高くなります。
MACD
『MACDライン』と言われる指数平滑移動平均線と『シグナルライン』と言われるMACD値の単純平均線の組み合わせで構成されています。
MACDラインがシグナルラインを割った時がエントリータイミングです。
ストキャスティクス
一定期間における最高値から最安値までの範囲の中で、直近の終値がどの位置にあるかを見る『%K』と%Kを移動平均化し動きを平滑化した『%D』を使用します。『%K』と『%D] が売られすぎの20%以下、または買われすぎの80%以上のエリアに存在し『%K』が『%D]』を割った時がエントリータイミングです。