bakuの会社は、退職金制度の一つとして、確定拠出年金制度を導入しています。
今回は、その制度はどのようなものなのか、そして今後は定期的に運用実績を報告して行きたいと思っています。
確定拠出年金(DC)とは
確定拠出年金は、元々アメリカの年金制度であり、内国歳入法401条(k)項を根拠とすることから401kとも言われて日本では日本版401kとも言われています。
英語でいうとDefined contribution pension、頭文字を取ってDCとも言われ、日本の年金制度の3階部分に該当します。
ちなみに1階は国民年金、2階は厚生年金、3階は企業年金と言われ、老後の生活保障のために企業が任意で入る年金制度です。
企業年金の種類は、確定拠出年金をはじめ、確定給付年金、厚生年金基金などがあり特に注目されている確定給付年金の魅力は、自分で運用方法を選べるところです。そして運用結果次第では、年金資産を大きく増やすこともできます。しかし、その逆もしかりで元本割れの可能性もあり、多少なりとも知識が必要です。
確定給付年金(DC)のメリット
個人掛け金が税額控除となる
国民年金や厚生年金と同じで自分で負担した額については全額が税額控除(所得税と住民税)の対象となります。
例えば私の個人掛け金が10万円だったとしましょう。
単純に税率がが20%だっとすると、10万円×20%=2万円が税額控除、つまり節税できます。
運用収益は非課税
通常、個人の資産で運用した場合の利息や売却益などの運用収益は、課税されますが、確定拠出年金の運用収益は非課税です。利益をいくら出そうが、税金の対象となりません。
受け取り時は所得控除が受けられる
一時金受取りは退職所得となり退職所得控除が受けられます。一方、年金受取りは、雑所得として公的年金等控除が受けられます。いづれも金額により税金が掛からない場合があります。
確定拠出年金(DC)のデメリット
60歳までは引き出すことできない
掛け金を口座に入れたら最低60歳までは引き出すことができません。
緊急でまとまった資金が必要となった場合でも、引き出しことができないので要注意です。
商品価格変動リスク
価格が変動する商品を運用していれば、景気や市場の動きにより価格が下がるリスクが伴います。
場合により掛け金総額を下回る可能性もあります。
取り扱い商品
私が加入している、確定拠出年金の取り扱い商品を例にご紹介します。
元本確保型
銀行の定期預金同様、元本が保証されている商品です。
景気や市場に左右されずに安心できます。
ローリスクであると同時にローリターンです。
掛け金に毛が生えたくらいの利率しか資産が増えません。
元本確保型以外
種類は日本債券・株式、外国債券・株式などがあります。
元本確保型とは逆のハイリスク、ハイリターン商品で、運用次第で資産が大きく増えることもありますが減ることもあります。
確定拠出年金はおすすめか否か
個人的には超おススメです。
一番のポイントは、個人掛け金が税額控除になることです。
元本保証型の商品を運用したとても、100払ったとしても20(税率20%の場合)が節税となることから実質負担が80に対し将来受け取るのは100です。つまり払った時点で、20%は運用利益と考えることもできます。
例え運用商品価格の変動リスクを運用したとしても、確定拠出年金制度は、将来受け取る資産を運用するという長期投資です。景気、市場の影響を受け価格は上下しますが、運用期間中ずっと下がりっぱなしになることはまずないでしょう。
大事なのは受け取れる時期になって損益がプラスになっていればOKと考えれば良いです。しかも支払いと同時に節税となりますので、多少のマイナスでも影響はないでしょう。
逆に運用成績がプラスになった時は、利益も非課税なのでいいこと尽くしです。
ただ年齢が60歳を超えないと引き出せないことから、あくまで余剰資金で行うのがよいでしょうです。