『リスク許容度』という言葉を聞くと、資金管理をイメージしてしまう人が多いと思います。
しかし資金管理はリスク許容度の観点からでは、一部分しか満たしていません。
他の観点からのリスク許容度も存在するということを認識する必要があります。
技術面のリスク許容度
資金を多く持っている人は、多くの額を運用に回すことができます。
逆に日々の生活で余剰資金があまりない人はそれなりの額しか運用に回すことができません。
無理をすると生活に必要なお金まで吸い取ってしまいます。
一回の損失は、資金の~%までだとか、証拠金維持率は~%以上必要だとか、教科書に載っていそうな内容は『技術面』としてのリスク許容度で、目に見えるリスクと言えます。
精神面のリスク許容度
一言で表すと『枕を高くして寝れる』範囲でリスクを取るということです。
損切りラインが気になって夜も寝つけない状態では、満足のいくトレードなんでできるはずがありません。
ましてや睡眠不足であれば正確が投資判断をすることもできなくなり、冷静でいれば勝てたはずのトレードに負けてしまうでしょう。
損切りになっても、なんてことはない精神状態であることが望ましいでしょう。
両面のリスク許容度を調整する
もし戦術的に正しいアプローチだったとしてもまったくリスク許容度が異常なものであった場合、トレードは失敗に終わることが多いはずです。
技術面、精神面のどちらのリスク許容度も、人によって様々、十人十色、千差万別です。
2つの観点からのリスク許容度を認識した上で、自分にとって最適なリスク許容度を決めてからトレードに臨みましょう。