トレードは『買ったら売る』『売ったら買う」というセットで一連の流れ。
それは『扉から入って』『扉から出る』イメージ。
そしてなんの計画もなく相場の扉から入っても、身ぐるみはがされて扉から追い出されてしまうことがほとんどです。
なぜなら一旦相場に入ると状況を主観的に見てしまうことが原因です。
では逆に客観的に見るためにはどうすれば良いのでしょうか?
相場の入口
自分のシナリオを描く
ポジションを持つ前、すなわち『相場の入口』では、冷静に相場を俯瞰することができます。
相場の先なんて誰にも分かりません、そんな不確実性な相場に対しては自分でシナリオを描いていきます。
投資の基礎を学んだ人であればチャートを見たとき
「これは行き過ぎてはいないかな?」「動き出すのはこれからではないか」と自分の中でイメージしますよね。
そして自分ならどの時点で仕掛けるのか考えます。
もしこの時点で仕掛けるタイミングが「遅い」と思ったら仕掛けるのを諦めた方がいいです。
無理に仕掛けると、相場の乱高下に振り回されて終わってしまうでしょう。
しかし考えたシナリオどおりに仕掛けることができれば「遅すぎた」と思うことは無くなります。
そして、それが出来た場合、恐らくはまだ相場が本格的に動きだす前のはずです。
相場の出口
トレードをする上でコストの発生は逃れられません。
『買ったら売る』『売ったら買う』のセットが終わった時点で利益や損失が確定されますが、この時にコストも精算されます。
コストには目に見えるコストと見えないコストがあることを知っておく必要があります。
目に見えるコスト
FXなどで提示されているレートは、2wayプライスといって、売値と買値が同時に表示されています。
例えば106.30・106.40というように、買う時は高い価格で、売る時は安い価格で売買することになります。
これはスプレットといい取引会社へ支払う手数料となります。
購入した時点で、差し引かれて表示されますが、清算されるのは決済する時です。
目に見えないコスト
人間の心理として、「利益は早く確定したい」「損失の確定は先送りにしたい」と本能的な心理が働きます。
例えば1ドル=120円まで円安ドル高が進む予想をしてドル円の買いポジション持っていたとして、実際は手前の119円で利食いしようとします。
逆に損切りをする場合、1ドル=110円で損切りの売りを考えていたが、迷いが生じて結局111円で損切りしようとします。
これは心理コストと言われ人間として自然に思うことなのですが、意識してこのコストを抑えることが大切となってきます。